西馬込駅を歩く ― 静かな終点と、変わりゆく時間

都営地下鉄の駅を巡りながら、公式アプリのデジタルスタンプを集めていくことにした。 気の向くままに駅を降りて、街の空気を感じながらゆっくり巡っていく。 その最初の駅として選んだのが、西馬込駅だった。

西馬込駅は東京都交通局が運営する都営浅草線の始発駅、駅番号はA01。

東京駅から35分程度都営浅草線の南の玄関口ともいえる駅です。

都営地下鉄西馬込駅公式サイト

西馬込駅のきっぷ

最近まで知らなかった終点駅

西馬込という名前を知ったのは、それほど昔のことではない。 都営浅草線の終点と聞くと、大きな駅を想像していたが、実際に降り立ってみると、そこにあったのは静かな住宅街の中にある地下鉄の入口だった。 高校時代、京成沿線の学校に通っていた私は、毎日のように「特急 西馬込」という行き先表示を見ていた。 青と赤の帯をまとったステンレスの車両に、大きく表示されたその文字。 けれど当時の私にとって、西馬込はただの終点の名前でしかなかった。 それから20年以上が経ち、ようやくその終点に降り立った。 あの頃見ていた「西馬込」が、都営浅草線の駅だったのだと実感することになる。


空港路線と生活路線二つの顔

都営浅草線といえば、空港を結ぶ路線という印象が強い。 泉岳寺あたりまでは旅行者も多いが、西馬込に近づくにつれて地元の利用者が増えていく。 終点に近づくほど車内は静かになり、生活路線の雰囲気に変わっていく。 空港アクセスと日常の足。 同じ路線の中に二つの顔があるのが印象的だった。


静かな地下鉄のホーム

エスカレーターを降りてホームに立つと、静かな地下鉄の空気に包まれた。 少し古さを感じる、落ち着いた雰囲気がそこにはあった。


国道の先に広がる住宅街

改札を出ると、目の前には国道1号が走っている。 大型車が行き交うにぎやかな通りだ。 しかし一本裏道に入ると、そこには静かな住宅街が広がっていた。 学生の姿も多く、落ち着いた生活の空気が流れていた。


デジタルスタンプを集める

デジタルスタンプ

スタンプは、池上本門寺五重塔と馬込車両検修場をイメージしたデザインになっている。 描かれている都営浅草線の車両は、私にとって高校時代に毎日のように見ていた馴染みのある車両だ。 丸みのある前面がどこか優しく感じられる。 ただ、ひとつ気になったことがあった。 アプリで表示されるデジタルスタンプと、駅に設置されている実際のスタンプ。 見比べてみると、そのデザインが少し違っている。 現地のスタンプでは、描かれている車両も現在のものに変わっていた。

現地のスタンプ


一方でアプリの中には、以前のデザインがそのまま残っている。 同じ駅のスタンプなのに、そこにははっきりと時間の差が残っていた。


終点駅としての西馬込

高校時代に毎日見ていた「特急 西馬込」。 その終点に、20年以上の時間を経て降り立った。 静かな住宅街に囲まれた、落ち着いた地下鉄の終点駅だった。 また一つ、地下鉄の駅を歩くことができた。 次はどの駅で降りてみようか。